毎年、ゴールデンウイークが終わると、お盆休みまでは、長期休暇のない方も多いと思います。
具体的には、5月中旬から8月上旬まで、ちょうど今の時期です。
この時期に、
「今、自分がやっている仕事は、自分に合っている仕事なのか? それとも、合っていない仕事なのか?」
このことが、顕著に表れる時だと思います。
仕事が合っている方は、この休暇の少ない期間でも、それほどきつくないと思います。
でも、反対に、合ってない仕事をされている方は、精神的に、とてもきついと思います。
合っていない仕事をされている方は、長期休暇の前は、とてもウキウキして嬉しいのです。
しかし、休暇の終わりが近づいてくると、どんどん気持ちが暗くなってきて、休暇明けの前日は、気持ちが、ドーンと落ち込みます。
「また明日から、あの会社で嫌な仕事をやらなくてはいけないのか…」
こう思って、苦しんでいる方も多いと思います。
自分に合っている仕事をされている方にとっては、4月下旬から5月上旬あたりは、まさしく、「ゴールデンウイーク」、つまり、「黄金週間」と表現されるような素敵な時間を、満喫したことと思います。
「金の延べ棒」のように、キラキラと輝くような至福の時だったでしょう。
しかし、合ってない仕事をされている方は、心底楽しめなかったと思います。
私も経験があるから、わかるのですが、嫌な仕事をしていると、長期休暇の時も、休暇の明けた後の仕事が、気になるのです。
これは例えると、偽物で、「金メッキの延べ棒」です。
表面は、キラキラ光って見えますが、中身は、「鉛」だったりします。
両者とも、見た目は同じように輝いていますが、後者は脆いのです。
すぐにメッキが剥がれ、ボロボロになってしまいます。
人生は、長いようで短いです。
もしも、今、偽物の「金メッキの延べ棒」のような人生を、生きている方は、なるべく早めに、本来の自分の道に戻ることを、考えたほうがいいと思います。
「ゴールデンウイーク」が、そうだったということは、これから迎える、8月の「お盆休み」も再び、そうなる可能性が大きいということです。
人間の人生というのは、本来は、好きなことだけを、毎日やっていられるのが、自然な生き方のような気がします。
20代の頃、サラリーマン生活をを始めて、真っ先に気が付いたのは、子供の頃に比べて、長期の休暇が、とても少ないということです。
夏休みが、1週間くらいしかとれないことを知って驚きました。
他の長期休暇も、そんなかんじで、1年の間に、2週間以上休める時期が、ほとんどないというのに、愕然としました。
大人のほうが、子供に比べて、遥かにストレスも多く、責任なども重いので、本来ならば、子供の数倍の休暇があってもいいはずなのです。
それなのに、休めないというのです。
これでは、精神や身体が、不調なる大人が世の中に溢れるのは、当然の帰結だと思います。
現在の日本の社会において、大人が長期の休暇をとるには、下記のような選択しかありません。
高校を卒業した後に、浪人をする。
大学に入学してから、長期の休暇をとる。
会社を辞めてから、しばらく失業する。
定年退職をする。
病気で、病院に入院する。
起業して、時間に束縛されない仕事をする。
いずれにしろ、自分で意識的に、
「よーし! 徹底的に休むぞー!」
と決意しないかぎり、社会は長い休みは、与えてはくれないのです。
「現代の社会において、成功者と呼ばれてい人たちは、人生のどこかの時期で、必ず空白の期間を体験している」
何かの本に、こういうことが書いてありました。
そうかもしれません。
成功している人や幸せそうな人と、ある程度仲良しになって、深い話をすると、ほとんどの人が、人生においてある時期、「空白の期間」というのをもっているのです。
「空白の期間」というのは、簡単に言うと、就職や転職などの時に記入する履歴書に、記入できない時期です。
「この1年の間、何もしてなかったな… この期間、何て書けばいいかな…?」
というような時期です。
親に食わせてもらっていたニートの時期。
原因不明の病だけど、病院に行くほどでもなく、自宅でブラブラしていた時期。
なんとなくやる気がなくて、ひたすらボケーッとしていた時期。
学校にもいかず、働きもしないで、パチンコなどで、なんとか食えていた時期。
アジアやアフリカなどの発展途上国で、自分探しの旅をしていた時期。
などなど。
学校や組織に所属しないで、世捨て人のような生活をしていた期間ですね。
私は人生において、こういう期間が一番大切だと思っています。
私自身、高校を卒業したばかりの頃、精神的にかなりまいっていたので、予備校に在籍していながら、ひとすら何もしないで、ブラブラするという時期が、2年間くらいありました。
その後、大学に4年間通って、なんとか卒業して就職もできたのですが、就職の面接の時に、やはり、面接官から、
「あなたは、高校卒業してから、2年間も何をやっていたのですか?」
と厳しい目で質問されました。
その時に、
「ああ… 世間というものは、こういう空白の期間のことは、よく思っていないんだな…」
と実感しました。
しかし、そこで暗い顔をして、自信なさそうにすれば、採用されないと思ったので、明るい笑顔と大きな声で、
「はい! 何もしないで、ひたすらブラブラしていました!」
と言ったら、面接官が意表を突かれたらしく、
「ほう。どうして、ブラブラしていたのですか?」
と興味深げに言ってきたので、
「そうですね。たとえば、運動をすれば、身体が鍛えられます。勉強をすれば、頭が鍛えられます。そして、何もしなければ、魂が鍛えられると思っているからです」
と答えました。
すると、また面接官が、
「面白い意見ですね。それで、その根拠はなんですか?」
と突っ込んできました。
「はい。人間が80年以上の人生の中で、一番成長するのは、0歳~1歳だと言われています。この時期が一番成長するそうです。その赤ちゃんの時期は、何もやっていません。何もやっていない時が、一番成長しているのです。これを逆に言えば、一番成長したければ、何もしないことが一番成長できるという仮説も、成立すると思います」
続けて、
「しかし、たしかに、まったく何もしなければ、筋肉も発達しないし、知識も増えません。でも、人間の行為には、無駄はないという仮説を立てれば、何もしていない時期には、目に見えない魂が、何らかの成長をしているのではないかと、推測したのです」
こう言いました。
面接官が、
「なるほど。面白いですね。でもそれは、あくまでも、あなたの個人的な推測というわけですね?」
と返してきたので、
「そうです。私が勝手に信じている人生哲学です!」
と締めくくりました。
「あはは。面白い男だなー! あなたを採用したくなってきましたよー」
こう言われて、実際に後日、正社員としての採用の通知書が届きました。
「空白の期間」などを、恥ずかしいことだと思って、隠そうとする人もいれば、私のように誇りに思って、これで個性をアピールする人もいます。
前者は、世間の価値基準に合わせて、判断していますが、後者は、世間とはまったく違う自分なりの価値基準を、自分で創り上げています。
これからの時代は、このように、自分なりの価値基準を持っていると、人生がとても楽になるのです。
子供の頃から、両親や先生などの大人が、「いい人生」だと思って、子供に勧めていたような道から外れてみると、そこは案外楽しい世界です。
こういう「余白」のある人生を味わってきた人は、とても魅力的な人が多いです。
話をしていても、発想がユニークだったり、視野が広いので、ちょっとやそっとのことでは、ビクともしなかったりします。
私は、今年の秋に、52歳になりますが、振り返ってみれば、これまでの人生の半分くらいにあたる、24歳の頃に、精神世界の目覚めがありました。
必然的に、0歳~24歳まで、それから、24歳~52歳までの人生では、まったく違う生き方になりました。
「マスター編」というシリーズでも書きましたが、大学4年生の頃に出会った恩師から、魂の永遠性、つまり、「輪廻転生」を教えてもらってから、人生がとても楽しくなりました。
「死んでも、終わりじゃなかったんだ…」
この気づきが、どれだけ、人間の人生観に大きな影響を与えるかは、体験した人間じゃないと、わからないと思います。
死んだらお終いだと思うから、生きているうちに、できるだけ出世しようと、必要以上に必死に仕事するのです。
その結果、心も体もボロボロに疲れ果てる人が、どれだけいるでしょうか?
死んだらお終いだと思うから、生きているうちに、なるべく大きな土地や家を購入しようと、必要以上に必死になるのです。
その結果、住宅ローンなどで経済的に苦しくなっている人が、どれだけいるでしょうか?
死んだらお終いだと思うから、生きているうちに、大好きな人と結婚して子供を育てようと、必要以上に必死になるのです。
その結果、失恋や離婚などの愛情問題で苦しんでいる人が、どれだけいるでしょうか?
死んだらお終いだと思うから、生きているうちに、健康で長生きしようと、必要以上に必死になるのです。
その結果、医療や保険のことばかり考えて、将来の不安で苦しんでいる人が、どれだけいるでしょうか?
私も生まれてから24歳までは、そういう不安がありました。
しかし、恩師から、「輪廻転生」を学び、その後自分でも、いろいろなことをやってみて確信してからは、信じられないくらい人生が変わりました。
本当に、24歳から現在までの期間は、まったく違う自分になり、生まれ変わったように、幸せな人生を生きています。
よく、個人セッションなどで、親御さんから、
「トーマさん、私の息子、もう長いこと、ニートしているんです。どうしたら、いいでしょうか?」
という相談を受けることもあります。
ケースバイケースですが、だいたいにおいて、
「大丈夫ですよ。そういう空白の期間って、大切な時期なんですよ」
と答えます。
たまに、
「そう言いますが、私の息子の空白の期間て、もう15年になるんですよー!」
と言う方もいます。
この場合、普通だったら、
「ええっ? 15年ですかー? それは長すぎますねー。いくらなんでも、それは酷い…」
という話になると思いますが、「輪廻転生」という長い長い時間を知っている私は、
「なんだ、15年ですか…。もっと長くてもいいんじゃないですか? 20年や30年くらい、ニートやっても、かまわないと思いますよ。いっそのこと、今回の人生を、まるまる全部、空白の期間にして充電し、来世から、がんばっても、楽しいと思いますよ!」
と大真面目に答えたりします。
これは、冗談で言っているわけではなく、本気で言っているのです。
チベットなどの高僧の人生って、こんなかんじの人、多いですよね。
1回くらいの人生、まるまる全部、「空白の期間」にしてしまっても、かまわないと思うのです。
逆に、そういう人生が合っている人にとっては、とても贅沢で素晴らしい人生かもしれないのです。
ぜひ、自分の自分の人生に、「あそび」や「余白」の部分を、もっと意識して取り入れてみてください。
立場や環境によって、1年などの長期間、そういう時期が取れない方は、2~3日くらいの短い時間で、そういう時間を味わうのもいいと思います。
「プチ空白期間」なんて、気軽にいつからでもできます。
具体的には、家族の人などには、あらかじめ、
「もしかすると、近日中に3日くらい、一人旅をしてくるかもしれないけど、すぐ帰ってくるから、気にしないでね」
と前置きした上で、
突然、行き先も決めずに、「プチ家出」なんて、いいかもしれません。
「プチ山ごもり」や「プチ修行」など、どこかのお寺や神社などの近くで、温泉などの浸かりながら、何も考えずに、ひたすら、ボケーッとするのもいいと思います。
「空白の期間」
この時間は、人間の魂を成長させ、自分の個性に気がつかせ、魅力的にします。
ぜひ、この期間を楽しんでくださいね。
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