精神世界の鉄人

UFOやチャネリング、霊、輪廻、超古代文明などの不思議な話題から、ビジネス、経済、政治、歴史、文化などの社会問題、そして、恋愛や結婚、ダイエット、旅などの現実的な話題まで、幅広く、日々感じたことを、書き綴ってみますね。

人生に行き詰った時

「お子さんから、『何のために、生きるの?』と、聞かれたら、『誰かを幸せにするために、生きるのよ』と、答えてあげて下さい」

by 瀬戸内 寂聴

 

 

 

いいニュースがあったので、シェアしますね。

だいたいこういう内容です。

 

西日本豪雨で甚大な浸水被害を受けた、岡山県倉敷市真備町で、多くの住民が取り残される中、

「どげんかしたらないかん」

と、水上バイクで、約15時間にわたり、約120人を救助した、町出身の若者がいる。

「町のヒーローじゃ」

救助された住民たちから、命の恩人として感謝されている。
「おかんが、真備の家に取り残されとる。どうにか、助けてもらえませんかね?」
7日昼前、岡山県総社市の男性は、知人から電話で頼まれた。
地元の浸水被害に、男性は、

「なんかできんか」

と思っていた矢先だった。

趣味で、水上バイクに乗ることがあり、免許も持っている。

総社市の自宅から真備町はほど近い。
「すぐ行っちゃるわ」

水上バイクを友人から借りて、出発した。
昼過ぎ、泥水は民家の2階ほどまで上がり、水かさは依然として少しずつ増していた。

木やタイヤなど様々なものが流れ、油の臭いが鼻を突いた。

ヘリの音が響く中、ベランダや屋根の上に避難している人々から救助を求める声が、数メートルおきに聞こえた。
「助けて」
「次行くけ、待っとって」

と伝え、最初に知人の母親を救出した。

取り残されている人々の多くが高齢者。

自力でバイクに乗ることができず、抱きかかえる必要がある。

途中から、地元の後輩にも手伝ってもらった。

助け出した人々は、高台にある森泉寺まで運んだ。
日が暮れると、住民はライトを振ったり、笛を鳴らしたりして、存在を知らせていた。

夜中には水深が浅くなり、水上バイクの底が何かにぶつかって、何度も転倒したが、起き上がって救助を続け、午前4時までに、計120人ほどを運んだ。

途中から、避難先の森泉寺には、数人が集まり、バイクから住民を降ろす作業などを手伝った。

森泉寺によると、100人ほどが境内に身を寄せた。

水上バイクは傷だらけになった。

燃料は何度も補充した。

必死に救助を続け、最後は全身がつって動けなくなった。

後日、避難所で炊き出しのボランティアをしていると、救助した高齢者から、次々と感謝の声をかけられた。
7日昼過ぎから深夜まで、釣り用のボートで救出にあたり、約100人を避難させた。
現在も、避難所での炊き出しを手伝っている。

「自分ができることを続けて、真備町を立て直していきたい」

こう言って、被災地を駆け回っている。

 

水上バイクで救助される住民たちの写真です。

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以前にも書いたのですが、いい話なので、再掲載します。

 

自分自身が、10代や20代の頃、自分自身が、人生に行き詰っていた頃のことを、たまに思い出すことがあります。


誰でも経験あると思いますが、そういう時は、かなり辛いです。

何もかもが、行き詰ってきている場合、ほとんどのケースが視野が狭くなっていることが、大きな要因の一つです。

さらに、具体的に言うと、

「自分のことだけを考えている」

という意識状態だということです。


いろいろな方のブログ、ツイッター、フェイスブックを読んでいると気がつくことがあります。

精神的に行き詰って、身動きがとれなくなっている人は、文章に特徴があるのです。

それは話題が、

「自分のことだけ、自分を見つめることだけ」

になっていることです。

極端な内観ばかりに、偏っているのです。

具体的には、一人称が多いのも特徴です。

主語の割合が、

私、自分、俺、僕などに、偏っているのです。

 

これは、特に精神世界系の人に多いみたいです。

悩んだり、苦しんだりした結果、自分の内側に、閉じこもっているのですが、その結果として、ますます苦しくなるのです。

 

この世界は、自分以外にも、たくさんの他者がいます。
その他者の集合体が、社会であり、言い方を変えると、世間になります。
そういう世界で、他者に目を向けないようにして、自分の中ばかりに、閉じこもると、行き詰るのは、当たり前なのです。


特に、精神世界系の書籍やブログなどには、

「全ては、自分が創りだしている」

「この世界は、全部、自分の映し鏡である」

というような内容が多いので、全ての原因を自分に向けがちです。

それはそうなのですが、こういう極論は、実生活には直接は当てはまらないことも多いです。
さらに真理というものは、実は現実の世界には、役に立たないこともあるのです。

だから、自分の内面をとことん見つめた後は、世の中の動向や社会に目を向けることも、大切なのです。

 

そもそも、この世界は、独学に向いていないのです。
本当に、自分一人だけで内観して、悟りが開けるのならば、誰もいない無人島に、生まれてくるはずです。

それが、大半の人は、たくさんの人が生活している「社会」という学びの場に、生まれてきます。
これは、やはり、人間が他者と関わって、悟りに至るという学びが向いていることを、示しているのです。

 

「押しても駄目なら、引いてみな」

と昔から言うように、自分の内側ばかり見つめて駄目な場合、答えは、自分の外側にあるのです。

人生に行き詰った場合、ほとんどの突破口は、

「他人や世間に、目を向ける」

という方向にあることが、多いのです。


自分にばかり目を向けていると、まず最初に経済的に行き詰ります。

なぜならば、全ての経済活動や仕事は、他者と関わることによって、成り立っているからです。

山の中の洞窟で瞑想ばかりやっていて、お金が入ってくることはないのです。

 
自分のことばかり考えている意識状態というのは、「子供の意識」でもあります。

子供というのは、自分のことばかり考えて、生活しています。

特に幼ければ幼いほど、

「自分にしてほしいこと」

ばかり考えています。

赤ちゃんや子供は、それでいいのです。

親が、なんでもやってくれるからです。

 

しかし、この意識状態のままで、大人になった場合、人生が苦しくなります。

こういう人は、常に、

「誰かが、自分に何かしてくれないかな?」

と考えています。

棚から牡丹餅ばかりを期待したり、何もしないで、一攫千金を狙ったりするのもこのタイプです。

「世の中に、貢献したい」

という意識がまったくないのが特徴です。

 

こういう人は、本人は意識してませんが、周囲はすぐにわかります。

そして、

「あの人、まるで子供だよね」

と評価されます。
「貰うこと」ばかり考えている意識状態が、「子供」の意識だということです。
「与えること」を考える意識状態が、「大人」の意識なのです。

もう一度、言います。

「子供は貰う」
「大人は与える」

です。
このシンプルな公式を、よく覚えてください。


言うまでもないことですが、人生が、どんどん苦しくなるのは前者であり、人生が、どんどん楽になるのは後者です。

これは、世の中のほとんどのことに当てはまると思います。

 

だから、もし今、人生に行き詰っていて苦しんでいたら、

「もしかしたら、自分は子供の意識状態なのではないだろうか? 貰うことばかり、考えているのでないだろうか?」

と考えると、新しい展開が見えてくるかもしれません。

 


個人でも会社でも、経済的に行き詰った場合、これがほとんどの原因みたいです。

貧乏になったり、経営が行き詰っている時、世間に対して、いい商品やいいサービスを、提供していないのです。
逆に言えば、世間が、欲しくてたまらない商品やサービスを提供して、とても喜ばれている状況の時には、貧乏になるほうが、難しいのです。

 

以前に、テレビで、有名な「近江商人」の話をやっていました。

これは、昔から日本にある商売の基本らしいのですが、「三方よし」という単語で、表現されますね。

つまり、「売り手」、「買い手」、「世間」の三者が、皆、豊かになるのが、理想の商いだということです。
この三方向が、全てよくなることを心がけていれば、商いはうまく続くそうです。


ここまでは、よく聞く話ですが、ここからが重要です。

実はこの商いは、順番がもっと大切だというのです。

一般的には、まずは、「売り手」が、豊かになり、それから、「買い手」、最後に、「世間」が、豊かになるという順番だそうですが、実際には…
なによりも最初に、まず、「買い手」を豊かにする。
それから、「世間」を、豊かにする。
最後に、その結果として、「売り手」が豊かになる。

というのが、本当の順番なのだそうです。

 

これには、いろいろな説があるそうですが、私には、これがシックリきます。

「売り手」の豊かさは、あくまでも、「買い手」と「世間」が豊かになった後の「おこぼれ」にすぎないです。

 

この話を、言い換えますね。

単語を、「自分」と「他者」と「社会」、そして、「幸せ」に変換します。

一般的には、まずは、「自分」が幸せになり、それから、「他者」、最後に、「社会」が、幸せなるという順番ですが、本当は…

最初に、まず、「他者」を幸せにする。
それから、「社会」全体を幸せにする。
最後に、その結果として、「自分」が幸せになる。

どうですか?
こちらのほうが、自然な感じがしませんか?

特に、他者を思いやるのが、得意な日本人には、こちらのほうが、スムーズなような気がするのですが、どうでしょうか?

 

「思考は現実化する!」

というような「自分の意識」が起点の世界観は、どちらかというと欧米式のビジネスのやり方です。

日本人には、

「お陰さまで…」

という表現が、多様されているように、「他者の幸せ」を、起点にした人生観が、ビジネスにも、生き方にも、合っているような気がするのです。
今まで、自分が起点だった人は、たまには、他者を起点にするやり方も、試してみてはどうでしょうか?

 

私自身が、学生の頃、自分の内面ばかりに目を向けすぎて、人生が行き詰り、とうとう精神を病んでいまい、長年苦しんだ経験があるのですが、やはり苦しい時には、

「自分は、何に向いているだろうか?」
「自分の才能や素質は、何だろうか?」

というように、自分のことばかり考えていました。

 

しかし、そこで行き詰り、ある時に反対のことに目を向けました。

その時の突破口は、

「他人が喜ぶことは、なんだろうか?」
「社会は何を必要としているのだろうか?」

という他人や社会に目を向けたのです。

 

それから、

「来月あたりに、自分ができる範囲のことで、皆が喜ぶことはなんだろうか?」

と具体的に、身近なことで、自分が貢献できることを考えてみました。

すると、

「そういえば、最近、同級生たちに、会ってなかったな… 久しぶりに会いたいな… よし!自分が幹事になって、クラス会でも開催するか?」

こう思って、居酒屋を予約して、皆に電話してから、クラス会を開催しました。

 

終わった後、皆から、

「いやー! 楽しかったよ! ありがとう!」

と感謝された時に、それまでに苦しかった意識が、すーっと取れていって楽になったのが、今でも忘れられません。

 
繰り返しますね。

この世界では、他人のために、自発的に動くのが、「大人」であり、他人に甘えて、受身で待っているのが、「子供」です。

人生において、どんどん楽で幸せになっていくのが、「大人」の意識です。

もしも、苦しくなっていたら、「子供」の意識になっているかもしれません。

 

 

2011年の東日本大震災の時の話です。

 

仮設住宅で、人々が寒さで震えながら、夜を過ごしている時に、おにぎりを、待っている人は、不平不満ばかりで、イライラしている人が多かったそうです。

でも、その時、同じ状況でも、そういう境遇で同じくらい苦しいのに、皆のために率先して、おにぎりをにぎっているオバちゃんたちは、冗談をいいながら、笑顔で元気いっぱいだったそうです。

 

これは、いかに日本人が、周囲を幸せにすることに、喜びを感じる魂かが、よくわかる話だと思います。

「何か小さいことでいいから、周囲に提供すること」

このことから、人生は楽でハッピーになっていくのです。


行き詰っている時、周囲は、いきなり、

「なんでもいいから、仕事しろ!」

と言ってきたりしますが、これは、いきなりは無理です。

精神がボロボロの状態の時に、仕事などできないのです。

ちょっとしたアルバイトもできないのが、本当に行き詰っている時なのです。


そういう時、まずは、ボランティア的なことから始めましょう。

家の中や近所を掃除したり、犬の散歩をしたりするのも、いいです。
それも、難しい場合は、何かを身近な人に、やってあげるといいです。
お年寄りの肩を揉んであげるくらいでもいいです。
昔の私のように、自分が主催して、食事会のようなものをやるのもいいでしょう。


冒頭の瀬戸内さんの言うように、

「誰かを、幸せにしてあげよう」

という気持ちが、結果として、自分自身の「救い」になるのです。

 

まとめると、人生が行き詰った時には、自分に目を向けるのを、いったん、お休みして、他者を思いやることをやると、人生が好転しはじめることが多いのです。


さらに、その時には、いきなり、大きなことをやろうとしないことです。
「小さな一歩」で、いいのです。
それでも、苦しい時には、「小さな10分の一歩」で歩んでください。

それさえも、苦しい時は、さらに、「小さな100分の1歩」で、ゆっくり前に、すり足でいいから、踏み出してください。

そうすれば、必ず人生の行き詰まりは、突破できます。

 

これは、何回も人生に行き詰って、それを実際に、何度も突破してきた私が、自信をもって言えるアドバイスです。

 

 


人生が苦しくなって、行き詰った時こそ、試しに、自分ではなく、他人のことを考えてみましょう!
お腹が空いた時こそ、自分が、おにぎりを食べることでななく、他人のために、おにぎりを握ってみましょう!

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