精神世界の鉄人

UFOやチャネリング、霊、輪廻、超古代文明などの不思議な話題から、ビジネス、経済、政治、歴史、文化などの社会問題、そして、恋愛や結婚、ダイエット、旅などの現実的な話題まで、幅広く、日々感じたことを、書き綴ってみますね。

愛の教育

先月、私の著書、「地球を創った魔法使いたち」の第二巻の打ち合わせで、都内の浜松町のあたりに行きました。

 

カフェなどで、赤ペンで修正している時も、楽しいです。

気分は、プロの小説家です。(笑)

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印刷会社での打ち合わせが終わったら、毎回、近くにある神社で参拝します。

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「芝大神宮」という神社です。

いい神社です。

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教育関係の話が大反響なので、今回もその話題です。

 

大学生の頃、一時期、教員になりたくて、そのための科目を、とっていたことがことがありました。
「将来は、社会科の先生にでも、なろうかな…?」
なんとなく、ぼんやりと、そう思っていたのです。

「熱中時代(先生編)」や「金八先生」など、教師が主役のドラマが好きだったこともあり、なんとなく、この職業に憧れていたのです。

しかし、その頃の私は同時に、パワーリフティングという競技に夢中になっていて、連日、ハードな練習をやっていました。
経験したことがある人は、わかると思いますが、重たいバーベルを担いで、極限まで追い込むスクワットをやったら、二日くらい、まともに歩くこともできなくなるのです。

限界まで筋トレをやったら、しばらくは、放心状態で何もできなくなります。
必然的に、教員になるための科目は受講できなくなったのです。
「教師か? それとも、パワーリフターか?」
この二者択一の道を、迫られた時に、私は、「パワーリフターの道」を選んだということです。

地方の学生にとっては、公務員という職業は、憧れの仕事です。
その中でも、学校の教師というのは、世間的にも尊敬される仕事です。

現在は、違うのかもしれませんが、30年くらい前は、
「義務教育の学校の先生になったら、夏休みなどもタップリとれるし、美味しい給食も食べられる」
と言われて、食いしん坊の私は、それだけで、この職業に就きたいと思っていたくらいです。(笑)

だから、この仕事を諦めるという選択は、自分にとっては、少し残念でした。
でも、当時、パワーリフティングという競技よりも、燃えられるものはなかったので、あの時の選択は、やはり、ベストだったと思っています。
また、学校の先生には、なれませんでしたが、現在、セミナー講師というのを、仕事にしているので、形を変えて、「教師」という仕事をやっているとも言えるのかもしれません。


当時、大学生だった私は、「社会学」が専攻でした。

1990年ですが、大学4年生の頃、ある講義の時に、その講師が面白い話をしてくれました。
「皆さん、社会学を専攻している学生の中では、将来、教員になりたいと思っている人も多いと思います。しかし、私は、この職業をあまりお勧めしません。なぜならば、異常な世界だからです。特殊で閉鎖された社会、それが教育現場なのです」
続けて、
「わかりやすい話をします。会社勤めをしている人が、そこで、いい人だという評価をされた場合、その人は、社会の中で、その後、どんな職場に行っても、いい人だと思われます。しかし、教育の現場で、いい教師だと評価されている人が、他の職場に行っても、かならずしも、いい人だと評価されるとは限りません」
こういう話をしていました。

その講師が、言いたいことは、要するに、
「学校教育という職場は、他の業界とは、違う価値観で動いている」
ということだったと思います。
私が、「学校」という場所で働いたことがないので、よくわかりませんが、その後、教師になった友人たちから、いろいろな話を聴いたら、ほとんどの人が、この話を肯定しました。

さらに、その講師は当時、こんなことも言っていました。
「今、教師になる道を諦めた人は、20年後や30年後に、教師にならなくてよかったと、きっと思うと思いますよ」
それから、一呼吸おいて、
「でもね…」
と前置きした後で、
「私は、教師という職業は、勧めませんが、教育職員免許状を取得するための科目、教育実習だけは、ぜひ体験していただきたいです!」
こう言ったのです。

その理由が傑作でした。
「なぜならば、自分の母校に、教育実習という立場で行くことになると、たとえば、そこが高校であれば、そこの在校生たちからは、先生でもなく、先輩でもない、教育実習生というのは、とても新鮮に見えるからです。先生よりも若くて、先輩よりも頼りになる、お兄さん、お姉さんというのは、とても魅力的に見えるのです」
続けて、
「だから、それまで、どんなにモテなかった男子学生や女子学生も、モテモテになるのです!」
と言ったのです。

その講師自身が、学生時代、オタクで暗い男子学生で、まったくモテなかったそうですが、母校の高校に教育実習で言ったら、可愛い女子高生に、モテまくってビックリしたとのことでした。

そういえば、私が、高校生の頃、たしかに、教育実習に来ていた、女子大生のお姉さんが、とても魅力的に見えていたことも、その時に思い出しました。
「そうか~、それは惜しいことをしたな…」
と素直に思いました。(笑)

もっとも、スピリチュアル業界で、最近流行の「パラレルワールド」の理論で言えば、もしかしたら、別の世界で、大学時代に、パワーリフティングのほうを諦めて、教師の道を志し、教育実習で、母校の高校に行き、そこの女子高生と恋に落ちて、その子と、そのまま結婚したという私もいるのかもしれません。
まあ、それは検証できないので、空想だけの世界にしておきます。(笑)


前置きが長くなりましたが、今回は、
「理想の教育とは何か? 理想の教師とは、どういう先生なのか?」
というのが、テーマです。

「理想の教育」とは、二つあるような気がします。


まず一つ目の話です。
たとえば、家庭内で、父親が、

「オマエたちのために、毎晩、こんなに遅くまで働いてやっているんだぞ! ありがたく思え!」

「誰のおかげで、毎日、飯が食べられると思っているんだ!」

と、怒鳴っていたり、

母親が、

「アナタたち、間違っても、お父さんのようになってはダメですよ…」

と、こっそり陰口を言っていたりしているような家庭では、時間の問題で、その家の子供たちは、

「大人になって、仕事なんかやると、地獄の毎日を生きることになる…」

と思って、勉強なんか、やる気にならなくなるでしょう。

そもそも、生きる気力がなくなって、うつ病や引きこもり、ニートになってしまうでしょう。


反対に、父親が毎日、ワクワクしながら働いて、家に帰ってきても、楽しそうに、その日の仕事の話を、楽しそうに聞かせたり、母親が毎日、目を輝かせながらイキイキと生活していたら、その家の子供たちは、

「大人って、楽しそうだな。いいなー。はやく大人になりたいなー」

と思って、生きる気力も湧いてくるでしょう。

 

学校でも、同様に先生たちが、

「ああ… 今日も、クソ面白くない授業をやらなくては、いけないのか… まあ、しょうがない。朝から夕方まで勤めれば、安定した給料がもらえるから、我慢して学校に行こう…」

なんていう気持ちで、義務感から授業をやっていたら、そのクラスの生徒たちは、すぐに勉強が嫌いになるでしょう。


反対に、先生たちが毎日、ワクワクしながら、

「ヨーシ! 今日はクラスの皆に、こんなに面白い話をしてビックリさせてやるぞー!」

と思いながら、ルンルン気分で、授業の準備をしていれば、生徒たちは勉強が大好きになり、かってに成績も上がると思います。


数学の先生は、数学を教えることよりも、まず自分自身が数学が好きであるということを、生徒たちに見せることが、大切だと思います。

「数学って、こんなに神秘的で、ワクワクするマジックなんだぞー!」

こういう授業が、最高の授業なんだと思います。

 

英語の先生は、英語を教えることよりも、自分自身が英語が好きであるということを、生徒たちに見せることが、大切だと思います。

「英語が、しゃべれるようになったら、こんなに素敵な異性の外国人と、楽しいデートをすることが、できたんですよー!」

これが、最高なのだと思います。

 

私は、学生時代、ある恩師に出会いました。

その先生は、本当に楽しそうに学問をやっていました。

その姿を見て、

「学問をとことんやると、こんなに面白い人間になれるんだー! いろいろなことを知ると、こんなに自由な発想ができるようになるんだー! 勉強って、こんなにワクワクするものだったんだー!」

と衝撃を受けました。

それから、自分自身も生涯に渡って、少しづつでいいから、学び続けようという気持ちが湧いてきました。

「理想の教育」というのは、一つは子供たちや若者に、

「自分も、はやく大人になりたい! いろいろなことを知ってワクワクしたい!」

こう思わせるような教育だと思います。


二つ目です。
「生徒の気持ちが、心底理解できる教師」
これだと思います。

たとえば、子供時代に、勉強ができなくて、落ちこぼれた体験のある教師は、同じように、「落ちこぼれた生徒」のことが、よくわかると思います。

スポーツができなかった体験のある教師が、体育の先生になったら、同じように、「運動音痴」の生徒のことも、よくわかると思います。

同じように、絵が下手だった体験のある美術の先生、音痴だった体験のある音楽の先生、漢字の書き取りができなかった国語の先生、こういう、「その教科が、元々はできなかった人」が教師になると、いい教師になるかもしれません。

現在は、学校の成績だけを見て、教師の適性を決めています。
だから、体育のできる体育の先生、絵が上手い美術の先生、歌の上手い音楽の先生、漢字をよく知っている国語の先生、こういう教師が多いのです。

ほとんどの教師は、「優秀な人」なのです。
もちろん、これはいいことですが、ある意味偏っていると思います。
まったくできなければ、話にならないので、ある程度の実力は必要ですが、「できすぎる教師」というのは、学校よりも、「塾」や「予備校」のほうが向いているのかもしれません。
そこには、「できる生徒」も、たくさん来るからです。
「天才の生徒」ばかりの環境であれば、「天才の先生」のほうが、相性がいいでしょう。

「学校」という現場では、「できない生徒」もたくさんいます。
この「できない生徒」を、教えるのは、
「もともとは、できなかったけど、後から努力してできるようになった先生」
こういう教師のほうが、向いているような気がするのです。

他にも、「不良の生徒」が多い環境だったら、同じように、「元不良の先生」のほうが、スムーズな交流ができるかもしれません。
一時期、大ヒットしたドラマ、「GTO」は、そういう話でしたね。

いずれにせよ、
「生徒と心底、心の交流ができる先生」
これが、理想の教師像だということです。
学生時代を振り返っても、思い出すのは、自分に体当たりでぶっかって、付き合ってくれた教師ばかりですね。
「生徒と教師」と言っても、「人間と人間」です。
「心の交流」があった先生は、一生忘れません。

だから、これからは、「成績優秀な学校秀才」だけが、教師になれるようなシステムよりも、もっと、「個性的でユニークな人」も、教師になれるようなシステムにすると、「学校」という所も面白い場所になると思うのです。

 

「教師が、自分の人生経験を活かせるような場所」
「学校」を、こういう場に変えていくのも、面白い試みになるかもしれません。

たとえば…
「不登校の経験がある教師」
「留年してダブった経験のある教師」
「引きこもった経験のある教師」
「失恋して自主退学した経験のある教師」
「いじめられた経験のある教師」
こういう一見、ネガティブだと思われる経験のある人を、教師としてどんどん、学校現場に採用するのも、いいかもしれません。

それには、現在のような「学科試験」だけでなく、「面接」のウエイトを増やして、「人生経験豊富な人」を、教育現場に、大量に入れてみるのも、いいと思います。
定年退職した人などは、最高だと思います。
アメリカのコミュニティーカレッジでは、こういう教師が、けっこういました。


「愛の教育」
これからは、日本でも世界でも、これが強く求められてくると思います。

 


以前にも紹介しましたが、いい話なので再掲載します。


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ひどいイジメだった。
胃潰瘍ができた。
毎日毎日、恐怖が続いた。
いまもそのトラウマが残っている。

僕がボクシングを始めた理由。

それは、中学のときのイジメだ。
相手に仕返しするためじゃない。自分の身を守るため。
パンチを打つのではなく、相手のパンチをよけるため。
僕は強くなりたいと思った。

僕は北海道の豊浦町で生まれた。
家は貧しかった。
サビだらけのトタン板で囲われた木造二階建て。
窓は木枠でできていたけれど、きっちり閉まらない。
毎年、冬の寒さをしのぐため、ビニールを打ち付けて、窓をふさいでいた。
僕には父親の記憶がない。
僕が生まれてすぐに離婚したらしい。
母親は、自宅の離れで食堂兼民宿を営み、朝から晩まで忙しく働いた。
なにも買ってもらえなかった。

中学時代当時の僕は、身長が140センチくらい。
相手は170センチ以上あるやつもいて、喧嘩してもかなわないと思った。
僕は笑いのものにされ、使いっぱしりをさせられ、それでもご機嫌をとり、媚を売りながら生きていた。
母親には隠していたけれど、ある日、お腹が痛くて病院に行くと、胃潰瘍ができていた。

中学三年になって、さらにイジメはエスカレートした。
モノを隠され、靴を捨てられ、服を脱がされた。
もう、限界だと思った。
カラスやスズメ、虫でもいい、人間以外のものになりたかった。
学校に行きたくなかった。

そのとき、佐々木先生が異変に気づいてくれた。
先生は、小さくて、運動神経がよくて、サッカー部の顧問。
歳は25歳くらい。
生徒との距離が近くて、冗談が通じるやわらかい雰囲気を持った人。

その佐々木先生がホームルームで、こう切り出した。
「最近、誰かが、誰かをからかっている。特定の人に、ひどいことをしている。誰がやっているか、思い当たる人は手をあげろ!」
誰も答えない。
すると先生は、大声であいつの名を呼んだ。
「おまえのことを言ってんだよ!!」
シーンとなった。
僕は、ビックリした。
すごいと思った。
こんな大人もいるんだと思った。
先生が叫んでから、イジメはおさまった。

僕は、ボクシングを始めた。
不思議なことに、強くなると、やり返そうという気持がなくなった。
「先生のひとことで、救われたんだよ」
フライ級の日本一になって北海道に帰ったとき、先生にそう言った。
先生は、変わらぬ優しい笑顔で、小さくうなずいた。


引用元:「心がギュッと強くなる本 大切な人への手紙23通」 PHP研究所


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これは、元WBC世界フライ級王者、内藤大助選手の話です。

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クラスの担任である、佐々木先生の一言が、内藤選手の人生を、大きく変えたんですね。

私は、内藤選手の壮絶なイジメの話よりも、佐々木先生の気持ちのほうに、感情移入してしまいました。
「この佐々木先生も、中学時代に、同じようなイジメを体験していたんだな…」
こう思ったら、目から涙が出てきました。

ちなみに、こういうことがわかる私自身も、中学時代、壮絶なイジメの体験者です。
もしも、私が教師になっていたら、この佐々木先生のようなことを、やったかもしれません。


もう一度書きます。


「愛の教育」
具体的には、
「子供たちを、将来、愛のある大人に育てるための教育」
「学校」という世界には、今、これがなによりも必要なのです。

 

 

PS これは先月、北海道大学の構内を散歩した時に、見かけた切り株です。

なんとなく、この写真をアップしたくなりました。

特に深い意味はありません。(笑)

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