テレビでは、連日、タイの洞窟の事件を報道していますね。
細かい話は、ともかくとして、とりあえず、全員が無事でよかったというのが、世界中の人々の共通の気持ちだと思います。
ある新聞記事には、だいたいこういう内容が書かれていました。
タイ北部の洞窟に閉じ込められた、地元サッカーチームの少年ら13人は、消息を絶ってから18日目に全員が生還を果たした。
いずれも、平均2キロほど痩せたが、健康状態は良好という。
救助当局が、誰も可能とは思わなかった任務を成功させた要因は、何だったのか。
「真っ暗闇の洞窟内で、少年たちが通常の精神状態でいられたのは、チームが一つになったため。それはコーチのおかげだ」
全員救出から一夜明けた11日、タイの保健当局者はこう強調した。
称賛したのは、最後の1人として救出された男性コーチの統率力だ。
仏門で過ごした経験もあるコーチは、発見されるまでの9日間、自らは我慢して、スナック菓子などの少ない食料を、12人の少年に分け与えていた。
少年たちに、体力を消耗しないよう指示し、瞑想などを勧めていたとも報じられた。
国民の9割以上が信仰する仏教の教えには、「許し」や「善行」の勧めがあり、その影響が大きいとの見方も多い。
雨期に洞窟に入るという、13人の軽率な行動に対する批判は少なく、支援の輪が広がった。
首都近郊で固唾をのんでニュースを見守っていたという元高校教諭は、
「人の命は何よりも重い。その一点でタイ人は団結した」
と話し、さらにその上で、
「責められるべきは注意喚起が不十分だった公園管理者で、少年たちではない」と語った。
この記事を読むと、大まかなことがわかりますね。
発見されたばかりの少年たちです。
今回の事件で、また瞑想が見直されたようですね。
こういう状況の中で、最も大切なことは、やはり、精神の安定を保つことですね。
私も、この洞窟の事件は、ハラハラしながら、その成り行きを見ていたのですが、「洞窟」という単語から、以前に参加したある講演会の話を思い出しました。
以前にも書きましたが、いい話なので、もう一度書きますね。
あるビジネスマンがフランスから来日して、ビジネス講演会をやったことがあったのですが、その日、私は親しい友人たちと、都内の品川駅近辺まで、その講演を聴きに行きました。
有名な会社の会長さんなのですが、この会長から素敵な話を聴いたのです。
会長さんは、フランスとスペインの国境沿いにあるピレネー山脈の近くで、少年時代を過ごしたそうです。
その少年時代に、その山脈の近くで、ご自分の人生観を決めるような、出来事が起こったそうです。
ピレネー山脈の付近は、地下洞窟が、たくさんある地方なのだそうです。
ある日、小学生だった会長さんは、たくさんの友人たちと一緒に洞窟探検に行ったそうです。
もちろん、大人たちからは、
「危険だから、洞窟には絶対に行ってはいけません!」
と注意されていたそうですが、世界中の子どもに共通することですが、大人から、禁止されたものほど、やりたくなるものなんです。
そして、洞窟の奥底に、どんどん入っていたそうなのですが、ご存知のように、洞窟というのは、中が迷路になっているのです。
案の定、しばらくすると、会長さんたちのグループは、道に迷ってしまったのだそうです。
会長さんが、その時に気がついたのは、こういう状況の時、人間は三つのグループに分かれるということだったそうです。
一つめのグループは、パニックになりながら感情的になり、周囲の人を非難したり、罵ったりしながら、
「おまえのせいで、こうなったんだ!」
「だから、最初から、やめようと言ったんだ!」
とか言いながら、人のせいにして、ひたすら怒る人たち。
二つめのグループは、同じくパニックになるのですが、脅えてしまい、
「どうしよう…」
と言いながら、不安で身動きができなくなり、立ちすくんでしまう人たち。
三つめのグループは、パニックにならずに、まず冷静になる人たち。
そして、事実を見極めてから、
「大丈夫だ」
と言いながら、慎重に行動を始める人たち。
この三つめのグループが、どうして冷静になれるかというと、二つの事実を、知っているからだったのだそうです。
一つは、
「入口のある洞窟は、必ず出口がある」
という事実だそうです。
たしかに、そうですね。
入口が、何かの岩で塞がれれば、出口はなくなりますが、塞がれないかぎり、入ってきた入口は、出る時は同時に、出口になるということですね。
さらに、洞窟が迷路のようになっているとはいえ、袋状になっているので、壁沿いを歩き続けていれば、時間さえかければ、最後には、出口(入口)に出るということです。
さらに、二つめは、
「地下洞窟で迷ったのだから、出口(入口)は、必ず頭上の方向にある」
という事実だそうです。
「出口が存在している」
「それは、時間をかければ必ずたどりける」
「その方向は上の方向である」
ということを認識できえば、パニックになることはないのだそうです。
さらに、それから冷静になって、記憶を辿ったり、風の方向を感じたりすれば、必ず出口に辿りつけるのだそうです。
実際に、この時、会長さんは、そのことに気が付き、冷静になって行動し、無事に皆を、出口まで誘導したのだそうです。
凄い子供だったんですねー、さすがですね!
この体験は、人生の多くの出来事に応用できるということにも、その後気がついたそうです。
会長さんがおっしゃるには、例えば、現在の世界大不況。
「出口の見えない、100年に一度の大不況」
だと言われていますが、やはり、この状況の中でも、人々は、三つのグループに分かれるそうです。
政府や銀行や大企業のせいにして、文句ばかり言うグループ。
どうしていいかわからなくなって、不安に脅えてひきこもってしまうグループ。
冷静に状況を分析して、慎重に行動を始めるグループ。
「大不況」も「洞窟」のようなものだと、考えてみるといいのだそうです。
つまり、大不況に陥った、「入口」があれば、その「入口」は「出口」でもある。
陥った原因がわかれば、その前の状態に、戻ることもできるということです。
さらに、その迷路のような状況でも、時間さえかければ、必ず出口に出られると信じることも、大事だということです。
そして、その出口は、「上」にあるということですね。
「上」というのは、抽象的な表現ですが、
「ポジティブな考え方」
「一段高い次元からの視点」
「時代を先取りする先見力」
こう考えても、いいと思います。
まとめると、どんなに大不況といっても、時間さえかければ、必ず抜け出すことが、できると信じることと、大局的な視点で世の中を見ることで、その出口は、見えることが多いということ。
さらに、風の向き、すなわち、世の中の動向なども、冷静に見極めることも、大切だということですね。
これを心掛けて、毎日を生きていると、きっと、一筋の「光明」が暗い洞窟の中に、見えてくると思います。
地下の洞窟内の中で迷ったら、出口は必ず上のほうに存在していることに、気がつくことです。
大丈夫です、もうすぐ、「光明」が差し込んできますよ。
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